昨年4月から第7次中期経営計画がスタート、新商材・新領域の開拓や、エンジニアリング力・ソリューション力の再構築などを実施してきており、今のところ順調に進んでいる。2012年3月期の売上高は予想通り390億円の見込みで、中期経営計画最終年度の14年3月期の517億円達成を目指す。
昨年は大震災、タイの水害などで主要取引先の自動車産業が影響を受け、半導体、液晶、パソコンなどの現況も厳しい状況にあるが、新エネルギー、エコ・環境関連など新分野を開拓、次世代の商品も開発して乗り切っていく。今はただの芽だけでも、将来、花が咲くようなビジネスにつながればいいと思う。
グローバル化については、昨年設置した海外支援室で技術、法律、営業などに関する問題解決、マーケティング、戦略立案などを行い、ようやく機能してきた。日本で企画した製品を現地で生産するなど、日本と海外事業体のコラボレーションに役立っている。
中国では一昨年は広州市に、昨年は上海市に事務所を開設、現地調達などの体制を整えている。タイでの事業も単年度で黒字化のめどが立った。
人材については、リーマンショックの頃から人員削減を行わず、技術部隊を強化してきたが、ここに来て成果が上がってきている。設計・製造に100人、技術営業(SE)に100人を配置、計約200人の技術部隊により、顧客の相談に応え、解決できる仕組みが整っている。
円高など大きな問題も山積しているが、他人のせいにせず自力で更生して、元気を出し、新しいことに挑戦しなければならない。