今年は昨年に続き、先行きに不透明感を感じている。堅実な動きを示す企業がある一方、大型企業の倒産も出ており二極化が進んでいるようだ。当社は制御技術を核とした事業を確実に成就させ、あらためて専門技術商社としての強みを発揮していきたい。
こうした状況下、今年のサブテーマに「徳道思想」を掲げた。昨年のサブテーマ「徳目追求」の徳目は、人間が成長するための「仁・義・礼・知恵・勇気・希望・愛」などであったが、これらの徳を自分の行動や判断の基本に据えて生きていくという前年のテーマをより深化させた内容となっている。
サブテーマを通して社員一人一人が成長し、長期のテーマである「顧客感動」の実現につなげていってほしい。
個別の案件では、昨年に引き続き「節電」、「省エネ」などのテーマが挙げられるだろう。省エネ関連への取り組みは毎年進化しており、技術面も含めトータルで提案できるようになってきた。
特に営業本部の下に設置した市場開発グループは、施工面も含め幅広い視野で提案できるようになっており実績も上がってきた。今年はさらなる成果を期待している。
一方、企業が自然災害やテロなどの緊急時に、損害を最小限に止どめ、事業の継続・早期復旧を行う「BCP(事業継続計画)活動」がクローズアップされているが、当社でも防災体制の見直し、強化にあらためて取り組んでいる。
昨年の震災時は、物流センターの機能を駆使し、安定した製品供給など商社としての使命を果たしてきたが、今後はより一層、信頼されるサプライチェーンとして責任を果たしていきたい。