昨年は東日本大震災をはじめ、円高、タイの洪水など激動の1年であった。当社もエコポイントの終了に伴うデジタル家電製品の7月以降の急激な落ち込みや、急速な為替変動などに振り回されたが、これまで販売額の上位3社が民生機器の市場で占めていたのが、7社が産機関連の会社が占め、利益率もアップする結果になっている。ダイテック香港においても、現地調達の割合が70%となり利益率の改善につながった。
今年はこの流れを継承しながら、産機関連市場への販売を強める。大震災以降は特に、エネルギーに関連するソーラーやLED照明、蓄電池などの市場にスポットが当たっている。当社ではパワーコンディショナーやこれと接続する自然エネルギー利用の発電装置周辺の部品販売に注力しており、これらはDC(直流制御)であることから、サーキットプロテクターやジャンクションボックス、スイッチ、コネクタといった部品で高圧・大電流のDCに耐える長寿命と高信頼性など安全確保が求められる。DCでは信頼性の高い部品がかなり限られていることから付加価値も高い。
また、スマートグリッドではフィードバックのための通信、無線などの技術も当社製品から提供できる。
今年度の全社テーマを、社名の「DAIWA」からひねり出して「IDEA」とした。今の仕入れ先の製品を一捻りした「アイデア」を出すことで、市場に販売できるものがまだまだあるはずだというのが狙いである。
仕入れ先と販売先の間で、調整役として果たす商社の役割をきちんとアピールできる1年にしたい。