昨年を振り返ってみると、東日本大震災、福島原発事故、米国財政赤字、EU債務危機、タイ洪水、超円高など気を引き締めなければいけないことが続いた。中部地区も主要産業である自動車、工作機械がリーマンショック以来、上向きだしたところであったが、少なからずその影響を受けた。
このような情勢下で、当社は創立50周年という大きな節目を迎えた。原点に戻り、お客様にさらに信頼されるため、基本テーマに「信頼される」、行動テーマに「喜んでもらう」を掲げ、営業が実践するのはもちろんのこと、恒例のナカネットコンサート開催、POS導入による商品供給体制の強化、西尾サテライト開設などを行った。
おかげさまで、昨11月期決算は売り上げ、利益ともに目標通り増やすことができた。
さて、今年の国内景気見通しであるが、悪くないと見ている。国内は震災や電力不足を機に、社会インフラの再構築が始まる。工作機械業界ではタイの特需もあり、増産に入っているなど明るい材料が出ている。制御の需要も悪くならないだろうが、お客様は購入先を再選択する1年になる。
これらを考え、当社は今11月期の基本テーマを「垣根をなくす」、行動テーマを「教えていただく」に決め、お客様とのあらゆる関係で垣根を取り払って、一緒に喜び、ともに悩むことを共有できる環境を作り上げる。
お客様の要求はシステムソリューションが増えている。現在、売り上げの約3割がソリューション関係であるが、さらに増やしていく。また、春日電子、中西電工、中西音精、ナカネット誠和の子会社との連携を強め、多様な要求に対応したい。