昨年は東日本大震災の影響で、前半は前倒しの発注があり大きく売り上げが伸びたが、後半は急速な円高や中国、欧州の景気低迷などから、売り上げが伸び悩んでいる。
こうした中で、昨年1月から新たに特機営業部を設置し、新規の顧客開拓に特化した取り組みを開始したが、まだ種まきの段階であり、売り上げに大きく貢献するところまでには至っていない。それでもパナソニックのエコパワーメータは、都内を中心としたビルのエネルギー消費の見える化提案営業で成約が出始めている。大震災発生後、節電関連投資が追い風となってきているだけに、このタイミングをとらえて拡販を進めていく。また無線関係も、カメラと組み合わせてモニター表示するアプリケーションにCPUを入れた制御や、スマートフォンなどの活用も研究を進めている。
昨年11月から本社ビル1階を展示会や研修などに使えるようなスペースとして活用を始めており、すでにエコ関連機器と表示機器をテーマに2回のミニ展示会を開催した。同じ機能の実機を展示することでカタログとは異なり、操作しながら比較・検討ができることから、来場者だけでなく、社員の勉強の場にもなっている。今後、取引先の製品展示会としても活用してもらえれば、さらに交流が深まるものと期待している。
さらに、通販の「Akiba CMD Mall」やWebメール配信「ブルドッグ」も引き続き充実を図っていく。今年も特機営業部を主体にして新商材を発掘しながら、それが花を咲かせるように取り組み、来期(2013年4月期)も11年度並みの売り上げを確保したいと考えている。