震災が電子部品・制御機器の生産・サプライチェーンにこれほど大きな影響を与え、商社の販売量を左右することは予想できなかった。当社は昨年5月から9月まで受注、売り上げともに増加し調達に苦労したが、その後は部品不足が解消し受注残が減少する展開になっている。通期で見れば、昨年12月期売上高は計画をクリアできた。お客様は震災で慌しい対応が迫られるなかで、部品調達と管理効率化を実現する当社のキット納入システムが評価された。
今年の景気は4月から徐々に上がっていくのではなかろうか。ただ、大震災を機に、物事に対する考え方を根本から変える機運が出ている。
当社は毎年改革を行っているが、今年は「毎日がスピードで挑戦」の意識で臨む。行動は「考動」に置き換え、HEADWORK・FOOTWORK・NETWORKをフルに使う。
新規商材もどんどん取り込んでいきたい。とくに、オンリーワンの商品を市場での発芽前に発掘し、メーカーと一緒に育てる。INPAQ社の総販売権を取得しRFアンテナなど電子部品を営業してきたが、実需につながり、お客様、メーカーともに喜んでいただいている。この蓄積してきたノウハウを広く活用する。
また、省エネルギーと環境の視点から新規分野では医療介護機器や農業機械化関連を開拓する。LED照明用電源は順調に伸びており、今年も大いに期待している。
海外に関しては、お客様が海外生産を強めている中で中国に事務所を開設し対応してきたが、お客様へのサービスをより一層強化するため、今年は法人を設立する計画である。