昨年の東日本大震災は、国民の記憶に永遠に残る出来事であった。
被災地の皆さまに対し、可能な限りのご支援をさせていただいたが、10年以内に再び大きな地震が発生するとの予測もあり、今回の震災を一過性の記憶に終わらせてはいけないとの思いで、今年は「リメンバー3・11」をテーマに掲げ「安全機器」に焦点を当てた商品企画に積極的に取り組んでいく方針である。
今年の景気は、昨年から続く欧州の金融危機、それに伴う中国や新興国の経済成長率の鈍化、円高推移で厳しい環境に変わりはないと思う。国内に限って言えば、復興投資による関連産業の成長、国民と産業界で盛り上がりの機運を見せている省エネ・節電対策関連の市場が引き続き拡大する。
昨年9月期業績は、売り上げを20%近く伸ばすことができたが、今9月期も2桁の伸びを見込んでいる。その成長の柱に、幅広い安全機器を組み入れる計画をしている。
単に安全機器といっても、当社らしさを出せる商品を取り上げて販売する。例えば、シート状のソーラーシステム非常電源は、シートを丸めて持ち運びでき、どこでも簡単に電気を供給できる商品である。非常時や、電気のないところで使えるので、会社だけでなく家庭でも1台備えておくと役に立つ。
このほか、放射能線量計も取り扱いを始める。また、すでに販売を開始したバッテリー内蔵型LED電球などもおかげさまで関心を持たれている。
今年は、安全機器だけのカタログを制作し、展示会などで「Safety」をアピールしていきたい。