昨年は自然災害が多発した。景気が立ち直りつつある中で3月に予想外の東日本大震災が発生し、部品不足でお客様への対応に苦労し、タイ水害では特需に追われた。目の前の課題を処理するのが精一杯の慌しい1年であった。こうした中で、お客様に対し社員が気を引き締めて取り組んだ結果、今年1月期決算は売り上げ10%増加の見通しができた。
今年の景気見通しは難しい。欧州の金融危機問題が大きく、中国や新興国も輸出が鈍化し経済成長の足枷になっている。輸出立国の日本も打撃を受ける。
日本の国内FA市場は、震災復興需要が期待できるものの、製造業が震災の教訓をどのように生かすかに左右される局面を迎えている。産業界は、震災で事業継続という課題を突き付けられた。製造業は国内で工場を分散化させるのか、それとも海外移転を加速させるのか決断を迫られている。その結果でFA市場が影響を受ける。
東京電力管内では産業向け電力料金値上げが決まり、製造業は昨年以上に省エネ、節電対策に取り組まなければいけない。しかも海外製品との競合が激しくなる中で、生産性の向上も追求せざるを得ない。
このような社会環境の変化を前提に、当社は省エネ・節電・安全の視点からメーカーとのタイアップキャンペーンを展開し、生産設備のリニューアル受注に注力する。省エネ・節電では、工場や事務所向けにLED照明の販売・施工を強化する。安全では防爆分野に取り組んでいく。
2013年1月期も売上高2桁増加を達成し、リーマンショック以前の業績に戻す決意である。