昨年3月から中期5カ年計画をスタートしたが直後に東日本大震災があり、タイの洪水も起き自動車関連が伸び悩んだが、工作機械関連は好調で2012年2月期決算は、前年同期に比べて約7%増加の見込みだ。
中期5カ年計画では、まず技術革新に挑戦する。しっかりとした商品戦略を持ち、エコ・環境関連など次の時代の商品アイテムを探し、新規仕入先を開拓していく。
次にグローバル展開に注力、中国・上海の子会社を核に、日系メーカーに深く掘り下げた営業活動を行い、現地調達のニーズにも応える。親会社の岡谷鋼機は、タイ、インドネシアなどにも拠点があるので、サービス・物流などで連携しながらグローバル展開を進めていく。現在、貿易、現地調達などの海外比率は売り上げの10%程度だが、20%まで高めたい。
また“ものづくり商社"も目指し、子会社の六合システム電子工業と連携、顧客・メーカーの要望に合ったシステム構築、技術サポートを実施していく。海外製品を輸入する場合も六合システムに評価してもらう。
人材育成にも力を入れる。今年から海外トレーニング制度を開始する。公募で選ばれた社員1人を上海に1年間派遣し、グローバルな人材に育てていきたい。
これからは変革の時代になってくると思うが、社員は環境変化に対応できる柔軟な発想とチャレンジ精神を持って、積極果敢に仕事に取り組んでもらいたい。
こうした施策により、12年度の売上高を数%は伸ばし、中期5カ年計画の最終年度となる15年度の売上高については、11年度の約3割増の200億円を目指す。