昨年は3月に東日本大震災が発生したが、山形方面は被災を受けた企業も少なく、逆に大きな特需もなかったため、売り上げは大きな落ち込みもなく推移している。
今年の前半は、横ばいから緩やかな上昇で推移するものと思われるが、後半は円の対ドル・ユーロの為替相場、中国の経済政策、日本の政局の安定化など、不透明な部分が多く予測が難しいが、停滞気味の状況が考えられる。
現状は、パネルベンダー、自動車関連が好調で、工作機械・専用機が国内・海外向けともに以前より状況が良くなっている。自動車関連、工作機械・専用機は引き続き伸長が見込まれ、また電池、省エネ関連も伸びが期待できる。
これに対し、電子部品・半導体関連は海外シフトの状況もあり、不透明な部分もあるが、徐々に回復に向かうものと見ている。また、農業機械も現状維持で推移するだろう。
こうした中で、顧客の低コスト・短納期に応えられるような商品を引き続き提案していきたい。特に、サーボモーター、インバーター、電動シリンダー、ロボットなど駆動関連機器や、タッチパネル、コントローラー、省エネ機器などに重点を置いて取り組んでいく。常に顧客の目線で物を見て考えることができる営業社員を増やすと共に、業務・管理社員も多能工となって顧客サービスの向上を図っていきたい。
また、仕入先の協力も得ながら、ミニ展示会やミニ技術研修会などを、自社内や顧客に出前して開く回数を増やすことで、商品への理解と顧客との情報交換をさらに深められるようにしていく方針である。