自然災害の脅威と人為的な金融政策の影響の大きさをあらためて実感させられた昨年に対し、今年は、日本はもとより世界の人々が立ち向かう1年になることを願っている。
このような東日本大震災の発生、輸出立国日本の超円高推移が産業界に大きな打撃を与えたなかで、当社12月期決算は計画を上回り、過去最高の売り上げを達成することができた。盤用機器は依然厳しい状況にあったが、アミューズメント関連部品が大幅に伸長したことに加え、新設の電気工事部門で売り上げを伸ばすことができた。
今12月期は前期より伸び率が鈍化するものの、売り上げでは2桁増加を見込んでいる。商社機能と電気設備施工機能を顧客サイドから再点検し、経済変動に左右されない体質を作り上げるバランス経営に注力して取り組んでいきたい。
現在、盤をはじめ製造業向け販売、アミューズメント向け販売に電気工事が加わっているが、近年はアミューズメント向けの比重が高まりつつあるので、他の顧客を開拓したい。
とくに、電気工事部門をさらに強化する。おかげさまで電気工事はお客様の海外生産の強化やシフトに伴い、海外の生産設備更新に携わるなどエリアを広げることができた。中部地区の製造業は、国内分散化と海外生産に分かれつつあるが、機動性を高めて対応する。
販売部門は、グループの東京一弘電機との連携を密にして新規商材を開拓し相乗効果を上げる。とくに、配電制御システム業界も今年はインフラ関連で成長が見込めることから、この分野の新商材の取り扱いを増やしていく。