山武は4月1日付で、小野木聖二社長が代表取締役会長
執行役員会長に就任し、後任の社長に曽禰寛純取締役執行役員常務が昇格する。
同社は4月1日からアズビルに社名変更し、国内グループ各社の社名もアズビルを冠するものに変更して、国内外グループ各社のブランドおよび社名をアズビルに統一するが、これを機に経営トップの交代を行い、azbilグループ長期目標で掲げた「世界トップクラスのオートメーション企業」の実現に向け、事業構造並びに業務構造の改革、およびグループ全体の企業価値向上を推進する。
小野木社長は4期8年間社長を務め、azbilグループの連携と、国内および海外事業の強化に取り組んだ。一方、曽禰新社長は、アドバンスオートメーション事業、ライフオートメーション事業などの幅広い事業やマーケティング、研究開発、エンジニアリング・サービス、経営企画、業務システムなどの多岐にわたる部門を経験し、数度の海外赴任で海外企業との共同開発などで豊富な実績を有する。
また、計測自動制御学会会長(2010年)、国際フィールドバス協会理事(04年~09年)などを歴任する一方、東京工業大学非常勤講師(97年~08年)も務め、後進の育成にも尽力している。
曽禰新社長は「当社のazbil『人を中心としたオートメーション』の理念は、大きく将来を見据えた考え方として定めたもので、引き続きazbilグループの進むべき道しるべとして掲げ、事業構造改革と企業価値向上の一層の推進を図っていきたい」と抱負を語っている。
なお、同日付でビルシステムカンパニー社長に不破慶一執行役員常務が、アドバンスオートメーションカンパニー社長に岩崎雅人執行役員が就任する。両氏とも6月下旬の株主総会で取締役に就任する。
曽禰寛純(そね・ひろずみ)新社長の略歴
1955年1月16日生まれ、57歳。79年3月東京工業大学大学院修了(制御システム工学専攻)、同4月山武ハネウェル(現山武)入社。96年4月工業システム事業部システム開発統括部システムマーケティング部長、98年10月山武産業システムに移籍し、同社マーケティング部長、00年6月同社取締役マーケティング部長、03年4月山武執行理事・アドバンスオートメーションカンパニーエンジニアリング本部長、05年4月執行役員・経営企画部長、08年4月執行役員常務・経営企画部長就任。09月4月安全センター社長就任(現任)、山武ケアネット社長(現任)、10年6月取締役(現任)。