竹中電子工業(京都市山科区四ノ宮奈良野町20―1、TEL075―581―7111、林昇社長)は、受光量と動作しきい値をデジタルで表示し、低温から高温までフルカバーする鉄鋼・重工業専用センサのファイバ式輻射光形光電子センサHMD「FD―A320シリーズ」を発売した。 出力形態がミニパワーリレー出力・フォトモス出力タイプのFD―A320と、ベスタクトリレー出力・フォトモス出力タイプのFD―A320Hがある。どちらも標準価格13万円。
HMD(Hot Metal Detector)は、熱材から放射される赤外線(熱線)の受光により、熱材の有無検出、物体の通過検出、位置検出を行う輻射光検出形の投光器不要の光電子センサ。
製鉄所、重工業現場など、熱や水蒸気、塵などが飛散する過酷な使用条件下にも、十分耐えられる堅牢構造となっている。また、受光部にファイバーケーブルを使用したタイプは、冷却不要で形状も小型で扱いやすいのが特徴。
FD―A320は、見やすい2層反射式のディスプレイを採用し、受光量と動作しきい値をデジタルで表示する。温度レンジ切り替えで、低温から高温までフルカバーし、外部入力による熱材検知シミュレーション機能を装備している。
高信頼性のハーメチック接点「ベスタクトリレー」を採用した。操作電源は、AC100V~240Vフリー電源に対応する。低温度レンジは350度~800度、高温度レンジは490度~1300度。
4~20mA電流出力を装備。ライン監視に最適である。
また、従来アンプユニット(FD300/600A)に置き換え可能で、配線の変更は不要である。