ソニーが認証型コンセントを開発した。電気利用者が能動的に電力の管理や制御を行う視点から、給電インフラのひとつであるコンセントに着目したという。工場はライン組み換えが行われるが、このコンセントに繋げるだけで生産機械や装置の使用場所、電力使用状況が分かるようになる。
確かに優れものであるが、分電盤も「電気の見える化」機能を備えることができるのではと、素人考えをした。住宅用分電盤はピークカット機能付き、産業用分電盤は電力モニター、表示機能付きもあるが端子台に制御機能を内蔵させて安全ブレーカー単位の電力監視を行えないかと思った。
分電盤に電気の見える機能を持たせても、分電盤そのものが隠れた所に設置されている。そこで、人の見える所に表示器を取り付け無線通信で刻々変化する消費量や温湿度だけでなく、他の部屋や設備との比較監視も行う。エンジニアの友人にこの考えを話したら、当然、一蹴された。
が、構想を練っているときや友人と議論しているときは楽しかった。ソニーが配線器具を開発した背景には技術の擦り合わせがあったように、配電制御システム、制御機器、通信などの技術者、利用者がひとつの製品開発で自由に議論できれば仕事の楽しみが大きくなる。