オムロンは、子会社のオムロンフィールドエンジニアリング(OFE、東京都目黒区、越膳泉社長)に、オムロンテクノカルト(OTC、横浜市港北区、植田桂造社長)を4月1日付で事業統合する。
OFEのIB(インダストリアルビジネス)事業部は、PLCのシステム改造や、検査システムの導入など、幅広い製造業の現場生産ラインを中心に、フィールドサービスを含めた生産効率向上や品質向上のためのエンジニアリングサービスを提供している。
一方、OTCは、自動車・食品・化学業界を中心に、サーバーやデータベースなど大量の情報を扱う上位系システムと連動した、生産品質の向上に向けたシステム構築でのエンジニアリングサービスを提供している。
今回2社を統合することで、OFEの現場生産ラインにおけるエンジニアリング力と、OTCの上位情報システムと連動するシステムエンジニアリング力を合わせた総合力発揮につながる。
オムロンのIAB(インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー)は、2011年からスタートした長期構想(VG2020)で3つのNo・1戦略を掲げている。今回の事業統合はこのうちの「制御No・1」の、FAを革新するSysmacオートメーションプラットフォームコンセプトの具現化を狙っている。
OFEの従業員数は1254人、OTCは同54人。