オムロンは、超小型・軽量で独自の測定原理「白色同軸共焦点」(特許出願中)を搭載した、高精度の非接触式ファイバ同軸変位センサ「形ZWシリーズ」を発売した。オープン価格。
新製品に搭載した白色同軸共焦点技術は、光の色情報(波長)を利用し、高さを測定する新しい測定原理で、従来の三角測距方式による同社製変位センサと較べ、センサヘッド体積が8分の1の24ミリ、重さが6分の1の105グラムという超小型軽量化と高精度化を実現した。センサヘッドが軽量になることで、稼働部に取り付けても振動を抑えた移動・停止が可能で測定が安定する。
また、変位センサに一般的に使用されるレーザ光ではなく、白色LED光を採用し、LEDから出た白色光はセンサヘッド内の色収差焦点レンズにより、色(波長)ごとに異なった位置で焦点を結んでおり、対象物の高さに応じて焦点の一致した色の光が返ってくるため、反射光の色情報からセンサヘッドと対象物の距離を測定することが可能。三角測距方式に比べ、対象物の素材、色による測定誤差を大幅に解消する安定性を実現した。
測定分解能は0・02μmと高く、プラスマイナス8度の傾きやたわみでも高精度に測定可能となり、高精度な位置決めや高さ測定にも使用できる。
センサヘッドはノイズの影響を受けやすい電子部品を搭載しておらず、ノイズが発生しやすい場所でも安定した測定が可能。熱も発生せず周辺の機器に悪影響を及ぼさない。
また、センサヘッドとコントローラの接続には、装置周囲に引き回ししやすい耐屈曲ファイバケーブルを採用、稼働部への使用も安心である。
アプリケーションは、ディスペンサーノズルの高さ制御や、貼り合わせ時の高さ検査など。