ケイテック(大阪市淀川区東三国6―19―35、TEL06―6398―5711、仲村一實社長)は、今年度の最注力製品として、機械的強度や耐候性に優れるステンレススチールタイ「KSTシリーズ」の本格販売を開始したが、これに伴い専用の製品カタログを制作、顧客への積極的なPR活動や展示会での配布など営業展開を強化するとともに、新規顧客層の獲得に注力する。
KSTシリーズは、同社が従来から取引のあった圧着端子の世界的トップメーカー、台湾の「K・S・TERMINALS社」(健和興端子、KST)の製品で、ケイテックが日本総発売元となっている。
材質に「316ステンレス」、「304ステンレス」の2種類のステンレスを使用。316ステンレスはモリブデン添加により優れた耐食性を有している。304ステンレスはクロム、ニッケルなどを含有。特に機械的強度や耐熱性、紫外線などの耐候性、耐食性、溶接性に優れる。
ステンレススチールタイは、従来のナイロン製バンドでは使用が難しかった屋外での使用に適する。特に、航空機や船舶分野、車両分野、さらに建設業界など、地中埋設や海中などの厳しい環境での使用にも対応でき、近年急速に需要が拡大している。同社では、ステンレススチールタイをシリーズ化し、ラインアップを充実させて本格的に事業展開する方針で、昨年からサンプル出荷を開始、今年1月から本格販売を開始した。
さらに、営業強化のためにこのほど専用の製品カタログを制作。主だった顧客へ営業担当者が直接持参しPRを行うとともに、顧客のターゲットを絞り、ピンポイント的に専用カタログを配布するほか、展示会場などで専用カタログを広く配布し、新規分野・新規顧客層の開拓にも注力する。
同社では今後、リリースが可能で反復使用できるタイプを自社開発するなど、シリーズを充実、強化する方針。