オムロンの子会社、オムロンソーシアルソリューションズ(東京都港区、近藤喜一郎社長)と、ルクレ(東京都渋谷区、池田武史社長)は、ネットワークカメラシステム市場でのインテリジェント化と業務効率化のニーズに応えるため、新たなネットワークカメラシステムを共同開発した。
ルクレのネットワークカメラ録画・管理用ソフトウェア「ArobaView for Windows(アロバビュー・フォー・ウィンドウズ、以下アロバビュー)に、オムロンの画像解析エンジンを組み合わせて使用できるインテリジェント映像管理システム「ssVision(エスエスビジョン)」を開発したもので、4月から両社で発売する。オープン価格で、初年度販売目標は50セット。
オムロンが保有する画像解析エンジンを一つのシステムにまとめ、映像管理や記録と一体で利用できる統合ソフトウェアの提供が可能。例えば、顔照合エンジンを利用し、セキュリティエリアの入り口にカメラを設置した場合、セキュリティエリアに出入りを許可されている人かどうかをリアルタイムに見分け、管理者に通知できる。
画面表示は、録画データの中で人の顔が記録されている箇所を頭出し、再生しやすくなっており、セキュリティエリアに出入りした人を後から確認したい場合は、録画データを全て再生することなく短時間で探し出すことが可能である。
利用目的に応じ複数の画像解析エンジンをカメラごとに選ぶことができ、オフィスビル、商業施設、病院、学校、工場、駐車場など様々な場所で活用でき、施設管理者や利用者への安心・安全の提供、さらに管理者の業務効率化に貢献する。
両社では、第一弾として顔照合エンジンを搭載した製品から発売し、順次、人や車の侵入監視など、共通プラットホームに搭載できる画像解析エンジンのラインアップを増やす予定。
接続カメラ数は、最小構成1~4台/サーバ、最大構成640台/システム。録画サーバ数は1システム最大10台。