密閉形ガス絶縁開閉装置を除く開閉制御装置の2012年度生産は6264億円と6000億円台に乗り、前年度比105%の見通し。とくに、監視制御装置が2桁の大幅な伸びが見込まれている。
開閉制御装置は内需型産業であり、官民の大震災復興投資による需要増加が生産を押し上げる。盤用機器も前期に引き続き好調を持続する。
日本電機工業会(下村節宏会長)が発表した電機機器生産見通しによると、一部既報の通り開閉制御装置の来年度生産見通しは明るい。
今年度生産は5965億4800万円、前年度比0・5%増とほぼ横ばいの見込み。上期は前年同期比で0・8%減であったが、下期に1・5%増と盛り返した。
閉鎖形配電装置、分電盤が大震災復旧需要で先行し、監視制御装置も下期から増勢に転じた。閉鎖形配電装置では特別高圧・高圧配電盤、低圧配電盤ともに好調である。また、産業用分電盤が昨年12月以降、住宅用分電盤は昨年11月以降、前年同月を連続して上回っている。
来年度は上下期とも前年同期比を上回る見通しである。
閉鎖形配電装置は前年度を下回るが、分電盤、監視制御装置、その他の開閉制御装置とも伸びを見込んでいる。
大震災関連の投資内容が復旧から復興に移り、社会インフラ、建築向け開閉制御装置の需要増加につながるものと見ている。
配電制御装置の明るい見通しは、配電制御システム用制御機器にも好影響を与える。PLC、重電用端子台、φ16以上の押ボタンスイッチ・表示灯、パワーリレー、タイマー・カウンタ、SSR、P表示器、フロートセンサー、電源トランス、パネルメーター、配線資材など、盤用機器向けは今年度に続き来年度も大幅な伸びが期待されている。