オムロンは、少軸の装置に最適なマシンオートメーションコントローラ「Sysmac NJシリーズ NJ3 CPUユニット」を発売した。昨年7月から順次発売している「Sysmacオートメーションプラットフォーム」の対応製品で、コントローラにモーション制御軸数4軸・8軸の小規模制御用シリーズを追加した。オープン価格。 近年は、少軸タイプのコントローラにも配線工数の削減や配線ミスによるロスの低減のために、ネットワーク化の要望が多く、少軸タイプでも超高速通信オープンネットワークEtherCATを標準搭載している。
NJシリーズは、マシンオートメーションコントローラを核に、入力機器から出力機器をシームレスに繋ぎ、機械全体の制御を一つのコントローラで実現する。
インテルの最新組み込み向けMPUを採用。位置制御機能(ユニット)をCPUに内蔵し一体化、高度なモーション制御を実現した。CPUユニットと位置制御ユニット間の通信ロスを削減するだけでなく、通信設定の煩雑さを低減する。
EtherCATを標準搭載。視覚センサ・インバータ・サーボモータなど、入力機器から出力機器までをシームレスにつなぎ、業界最速クラスの100Mbpsで高速通信する。各機器が1μsの高精度で同期でき、高速・高精度な位置制御が可能となり、機械の生産性や製品品質の向上に貢献する。
NJシリーズのツールソフトウェア「Sysmac
Studio」は、装置設計に必要なI/O制御と、位置制御のプログラミング機能、モーション動作設計機能、ネットワーク設定機能などのツールソフトを1つに統合。
データトレース機能や3Dシミュレーション機能などのテスト環境が充実しており、実際の機械がない状態でもモーション同期タイミングや動作軌跡の確認が可能で、事前動作検証やリモートによる技術サポートを容易にする。
国際標準規格IEC61131―3に準拠。すべてのプログラムをオブジェクト化でき、ラダー言語、ストラクチャテキスト(ST)などのプログラミング言語で開発が可能である。
さらに、PLCopenに適合したモーション制御用のシンプルな命令ライブラリを豊富に用意。複雑なカム動作や多軸協調動作もミスなく簡単にプログラムでき、プログラムの検証や修正、管理コスト低減につながる。
EC指令、cULus、ロイド、NKなどの規格に適合。
同社では新製品発売により、8軸以下の小規模制御にはNJ3
CPUユニット、最大64軸までの大規模かつ高速・高精度な制御には「NJ5
CPUユニット」という2つのマシンオートメーションコントローラの提供により、幅広いニーズに応えていく。