日本工作機械工業会がまとめた2011年度(11年4月~12年3月)の工作機械受注額(速報値)は、1兆3120億1300万円(前年度比17・8%増)と2年連続で増加となった。自動車向けやスマートフォン向けなどが堅調に拡大した。内需が4197億3900万円(同18・7%増)、外需が8922億6400万円(同17・4%増)で、外需は07年度を抜いて過去最高の出荷となった。
今年3月の受注額は前年同月比2・4%増の1161億6700万円と3カ月ぶりに増加に転じ月1000億円台を維持している。米国の自動車、航空機、資源開発用鉱山機械関連向けが増加基調で推移している一方、中国、欧州市場の動向は不透明な部分も多い。新興国での投資意欲も高いことへの期待も大きい。