日本電機工業会(JEMA、下村節宏会長)は「2012(平成24)年度電機工業技術功績者」の表彰式を経団連会館で13日行った。
JEMAの取り扱い製品である重電機器・白物家電機器の技術進歩の発展を図る一助として、1952年度から毎年表彰を行っており、今年で61回目。
今年度は、38社129件248人の申請があり、審査の結果38社67件129人が選ばれた。
内訳は、最優秀賞1件2人、優秀賞3件5人、優良賞8件15人、奨励賞55件107人。
最優秀賞には、富士電機エネルギー事業本部発電プラント事業部火力・地熱統括部プラント設計部配管設計グループ石井大介氏と同プラント設計部建設グループ清水康之氏の「トリプルフラッシュシステム採用による単機容量世界最大の地熱発電設備(ニュージーランド国ナ・アワ・プルア地熱発電所)が選ばれた。
同設備は、地熱エネルギー余すところなく利用するために、トリプルフラッシュ(3段階汽水分離)システムの採用で、最大出力147MWと単機容量では世界最大の地熱発電を実現した。CO2の排出量削減、地球温暖化防止などに貢献できる。
また重電部門優秀賞は、東芝電力・社会システム技術開発センター電気計装システム開発部日塔光一氏の「世界初、カラーイメージインテンシファイアの開発」、家電部門優秀賞は、ダイキン工業環境技術研究所空調生産本部デバイス技術グループ関本守満氏と空調生産本部デバイス技術グループ井本満氏の「新興国への省エネエアコン普及を促進する電解コンデンサレスインバータ技術の開発」、ものづくり部門優秀賞は、東芝電力・社会システム技術開発センター金属材料開発部齋藤大蔵氏と京浜事業所原動機部前田秀幸氏の「世界初、発電用ガスタービン動翼の再生技術の開発・実用化」にそれぞれ授与された。