オムロンは、エネルギーの見える化に必要なコストや手間を徹底削減する「増設型多回路モニタKM1」=写真=を発売した。
シリーズ構成は、マスターユニットとして電力計測ユニット標準価格3万5000円、電力2系統計測ユニット同、スレーブユニットとしてパルス温度入力ユニット2万9000円、CT増設ユニット同。
企業向け電気料金の値上げが発表されるなど、より計画的な省エネ施策が求められている。従来型のエネルギー総量管理だけでなく、エネルギーの内訳把握が必要で、これにはある程度の電力計測点数が必要となり、見える化機器導入や設置にコストがかかる。
KM1は、同社のスマート電力量モニタKMシリーズの新シリーズで、電力の多点計測を普及化プライスで提供することを目的に開発された。
省コスト性では、従来品のKM20に対し、1回路あたり9300円で50%コスト削減できる。省配線では、電圧や通信の渡り配線が不要の連結式で専用コネクタが不要、配線工数を60%削減する。省スペースでは、5連結で最大36回路、設置面積を76%削減する。
電灯/動力という異なる2系統のデータを1台のマスタで計測できる。さらに、CT増設ユニットで最大36点の電力計測(単相2線の場合)が可能。外部入力信号の利用により、電力量の原単位(パルス7点/温度1点)の管理ができ、微小電流計測やインバータ一次側計測、エネルギー仕分けに対応する。
三相400Vダイレクト入力と三相4線式により、グローバル市場に対応。さらに、無償設定ツール「KM1/KE1―Setting」で簡単に設定できる。
付属品(別売)として、分割型変流器(CT)3500円~6500円、貫通型変流器(同)3500円、CTケーブル(3メートル)1100円がある。