ジェルシステム(東京都世田谷区松原3―40―7、TEL03―3328―6211、星本正義社長)は、来期(2013年4月期)売上高を今期比10%増加で計画。省エネ・節電分野など環境関連の販売を強化する一方、制御機器ではカスタマイズ対応で売り上げ増加を図る。
また、新規事業への取り組みを強める方針である。
同社の今4月期売上高は5%前後の伸びになるもよう。産機事業の主力であるSSR(ソリッドステートリレー)は上期順調であったが、下期に入り半導体製造装置向けが落ち込んだ。環境事業では省エネ・節電対策ニーズにより改正省エネ法対応の遠隔監視制御システム、自動検針システム、デジタル開閉器、高効率照明器具などが売り上げを伸ばした。
来期は、環境、産機の各事業で販売を強化する。
とくに、現売上高の6割を占める環境事業部が省エネ・節電需要を幅広く取り込むため、販売店の拡充を図る。遠隔監視制御システムは全国拠点のエネルギーを低価格で一括管理・制御できるため工場、物流、ビル向けに引き続き受注増加を期待している。また、電気料金の値上げ決定で、電気基本料金の削減ができるデジタル開閉器の販売にも注力する。このデジタル開閉器は今4月期販売が約10万台に達する見込み。照明器具ではランプ交換が困難な場所に最適な無電極ランプに注力する。
産機事業では半導体製造装置、プラスチック業界向けのほか理科学機器、食品機械業界への販売を強化する。SSR、フロートスイッチ、近接スイッチはカスタマイズ対応で新規顧客を開拓する。フロートスイッチは大幅な売り上げ増加を見込んでいる。電力調整用コントローラ、電力調整器、デマンドコントローラは堅調を維持する。
新規事業では、制御機器、情報機器、省エネ、生活関連、介護機器で共同事業化のパートナーを募集、積極的に投資する計画である。