海外子会社の統括持ち会社立花エレテックが設立14年度海外売上げ比率30%目指す

立花エレテックは、このほど香港に100%出資の海外子会社の統括持ち株会社「タチバナ・オーバーシーズホールディングス」を設立、4月1日から業務を開始した。同社の海外事業は中国を中心に急拡大しており、統括持ち株会社の設立により現地での総合的な企業統治を行う。

同社は、1982年にシンガポールに駐在員事務所を開設以来、香港、台湾、中国、韓国、タイに進出、現在6つの海外子会社を持つ。各海外子会社は設立された時々の事情により、同社や海外子会社の出資になっていた。

07年に海外会社の統括組織として社内カンパニーを設置したが、海外での財務・人事・投資・システムなどに総合的に対応するには、資本戦略を含めた見直しが必要と判断。今回の新会社設立となった。

新会社の資本金は3000万香港ドル(約3億円)で、立花エレテックが100%出資。総経理(社長)には同社布山尚伸執行役員が就任する。

今後、海外6社について今年10月を目途に新会社からの出資に変更する予定。

同社の最近の海外展開では、10年に中国の立花機電貿易(上海)有限公司の北京支店、深セン支店、11年に武漢営業所を開設した。今年2月に資本金を50万米ドルから100万米ドルに増資しており、5月には大連営業所を開設する予定。

さらに、今年4月からは、タイのタチバナセールス(バンコク)の資本金を1500万バーツから1億500万バーツに増資し、タイ国内での販売をスタートしている。

同社の11年3月期の連結売上高1190億円に占める海外事業比率は12・6%であるが、新会社設立により15年3月期には30%に拡大させる方針。

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