東芝が24機種発売使い易さと省電力を両立

東芝は、産業用小型インバータ「TOSVERT
VF―S15シリーズ」24機種を東芝産業機器システムから販売を開始した。機種は3相400V(0・4~15kW)、同200V(0・2~15kW)、単相(0・2~2・2kW)で、標準価格は13万~63万5000円。月産2万台。 新製品は、同社のVF―S11の後継機種で、搬送機械、昇降機械、ビルシステムなどのファン・ポンプ、食品加工機械、包装機械向けなどに、使いやすさと省電力を両立した。

大きな回転式設定ダイヤルボタンを採用しており、操作ダイヤルを回して各パラメータを選び中央部を押して決定するだけの簡単な操作でパラメータを設定でき、また、「EASYキー」を全機種に採用しており、少ない操作で使用頻度の高いパラメータの設定を可能した。

さらに、「オートチューニング機能」の搭載で、ベクトル制御および、永久磁石同期モータ制御に必要なモータ定数を簡単に設定することができ、モータの特性を適切に引き出せるほか、昇降機械用に搭載しているブレーキシーケンス機能と軽負荷高速運転機能により、一度手動で設定をすれば自動的に適切なパラメータに設定することも可能。

しかも、余剰な電力を自動的に抑制する「自動省エネモード」の搭載で、従来機種に比べ約25%の省電力化を実現しており、標準で省エネルギー効果の高いPM(永久磁石同期)モータを運転できる。

通信機能は、RS485を標準で搭載のほか、Modbus―RTUプロトコルとToshibaプロトコルを選択でき、オプションでCC―Link、profibus―DP、Devicenet、Ethernet/IP、EtherCAT、CANopenの6種類のネットワークにも対応でき、高い拡張性を実現している。

そのほか、リレーやコントローラ機能などの内蔵で、従来必要だった外部回路が一部不要、長寿命のコンデンサを採用することにより10年間の寿命を実現、RoHs指令に適合、3相400Vクラスと単相200VクラスではEMCノイズフィルタを内蔵、IEC61800―5―2などの安全規格に対応する出力遮断機能を搭載などの特徴を有する。

なお、生産は東芝シュネデール・インバータが行う。

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