オプテックス・エフエー(小國勇社長)は、食品業界向けに、3分の1の低価格と簡単操作を実現した3D画像検査装置「3D―Eye5000シリーズ」=写真=を発売した。標準価格は300万円から。今年度国内販売目標は30台。
3D―Eye5000シリーズは、子会社の日本エフ・エーシステム(東京都品川区、小國勇社長)と共同開発した。3Dカメラとレーザ光源により、対象物の表面形状を計測・検査し、外観不良を検出するシステム。同社が得意とする食品業界向けに専用開発し、従来シリーズの3分の1以下(300万円から)という低価格と簡単操作を実現した。
食品業界の画像検査は、光電センサや2次元画像センサなどを用いて検査していたが、「小さな欠けや割れ検査ができない」、「光沢や色など表面状態の影響を受ける」などの問題があった。
さらに、従来の3D検査装置は、超高速・高精度のものがあるが、取り扱い操作と価格の面で、あまり普及していなかった。新製品は、低価格と簡単操作を実現し、食品業界でのこうした長年の課題を解決した。
検査用途は、クッキー・ビスケット・せんべいなどの割れ欠け検出、まんじゅう・チョコレートなどの形状不良検出、カップアイスクリームの充填量検査、肉、魚の切身の重量予測検出など。