富士電機の12年3月期連結決算は、売上高が前期比2・1%増の7035億3400万円、営業利益が同61・6%増の192億5200万円、経常利益が156・8%増の185億5400万円の増収増益。純利益は年金資産の特別損失計上などで同21・9%減の118億100万円。来年3月期見通しは、売上高7500億円(前期比6・6%増)、営業利益230億円(同19・2%増)、経常利益220億円(18・3%増)、純利益130億円(同10・2%増)。
今年3月期の部門別は次の通り。
【器具】売上高699億円(前期比7%増)、営業利益は34億円。国内市場は機械メーカー向けが堅調に推移した。海外市場ではタイ洪水の復興需要があったが、欧米の景気後退懸念による中国、アジアにおける投資鈍化から微増。
【パワエレ機器】売上高930億円(同6%増)、営業利益10億円の欠損。パワーサプライ分野はデータセンター向け無停電電源装置、通信インフラ向け電源設備の需要増により売上高・営業損益とも前年を上回る。
【エネルギー】売上高671億円(同36%増)、営業利益108億円。発電プラント分野、原子力・放射線分野とも前期を上回る増収増益。
【産業システム】売上高810億円(同1%増)、営業利益33億円。産業プラント分野は海外案件の増加、大震災復興需要で増加。ファシリティ分野は前期より減少。
【社会システム】売上高1397億円(同4%増)、営業利益40億円。エネルギー流通分野は前期並み、店舗流通分野が前期を上回る。
【電子デバイス・自販機・その他】電子デバイスは売上高1109億円(同12%減)、営業利益2億円欠損。自販機は売上高830億円(同3%減)、営業利益18億円。その他売上高1126億円(同3%減)、営業利益26億円。
来年3月期部門別売上高は、発電・社会インフラ1931億円、産業インフラ1110億円、パワエレ機器1587億円、電子デバイス1276億円、食品流通1054億円、その他1132億円。