三菱電機の12年3月期連結決算は、産業メカトロニクス、電子デバイスなどは伸長したものの家電部門は減少した結果、売上高が3兆6394億円(前期比横ばい)、営業利益2254億円(同4%減)、税引前純利益2240億円(同7%増)となった。
来年3月期見通しは、売上高3兆7400億円(同3%増)、営業利益2000億円(同11%減)、税引前純利益1800億円(同20%減)である。
今年3月期の部門別業績は次の通り。
【産業メカトロニクス】売上高9783億円(同6%増)、営業利益は部門別トップの1011億円。FAシステム事業はアジアを中心としたスマートフォン、タブレットPC関連需要が底堅く推移し増加。自動車機器事業は東日本大震災、タイ洪水の影響があったが、中国やインドなど新興国市場の拡大、北米市場の回復で増加。【重電システム】売上高1兆271億円(同横ばい)、営業利益849億円。社会インフラ事業は電力事業の伸長や海外大口案件の受注で増えたが、公共事業及び交通事業が減少。ビル事業は中国・ASEANにおけるエレベータの需要増加、中国・韓国向け大口案件を計上。【情報通信システム】売上高5163億円(同6%増)、営業利益213億円。通信事業はインフラ機器増加や光海底ケーブル陸上端局装置を受注。情報システム・サービス事業はSI事業、ネットワーク及びシステム運用事業が伸長。【電子デバイス】売上高2007億円(同14%増)、営業利益35億円。半導体事業は産業用・民生用・自動車用・電鉄用パワー半導体が増加。液晶事業は産業用・車載用ともに前年度を上回る。【家庭電器・その他】家庭電器は売上高8492億円(同8%減)、営業利益223億円。その他売上高6116億円(同横ばい)、営業利益203億円。
来年3月期の売上高計画は、重電システム1兆500億円(2%増)、産業メカトロニクス1兆200億円(4%増)、情報通信システム5200億円(1%増)、電子デバイス1900億円(5%減)、家庭電器8900億円(5%増)、その他6200億円(1%増)。