産業用トランス市場は、FA分野、ロボット・工作機械分野、医療機器分野、防災機器分野、IT分野、発電関係、アミューズメントなど幅広い市場に支えられ、堅調な動きを見せている。さらに東日本大震災後は、電源装置などとともに、被災地の復旧・復興を支える機器として大きな役割を果たしている。機能面では軽量・コンパクト化が進むほか、ねじアップ式端子台タイプ、通電時LED表示タイプ、事故再発防止トランスなどの機能を持つ製品が伸長している。最近では中型単相、三相トランスにおいて、新形状の成形ボビンを採用することで、コイルをレヤー紙巻からレヤーレス巻きを実現し、放熱効果の向上や大幅な小型・軽量化が図られるタイプが注目されている。市場の動向では、特注品の比率が高まっているほか、電力関連やインフラに絡むエンジニアリング関係を中心に高容量大型トランスの需要が増加している。また、震災後特に風力発電や太陽光発電など安全でクリーンな新エネルギーが改めて注目されており、こうした新市場に向けての製品投入が進んでいる。
産業用トランス 引き続き堅調な動き
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