オムロンは、同社PLC「CPシリーズ」に、Ethernet通信機能を標準搭載したCPUユニット「形CP1L―EMタイプ」6形式(標準価格10万~11万円)、「形CP1L―ELタイプ」3形式(同8万5000円)、CP1L―EM/ELタイプ用アナログオプションユニット「形CP1W」3形式(同1万3000円、2万6000円)を発売した。
近年、Ethernetは、家庭からオフィス、FA市場、さらにFA以外の分野でも使用されており、特にPLCにおいてEthernet対応への要望が高まっている。新製品は、同社が従来オプションとして提供していたEthernet通信機能を標準搭載した。
メッセージの送受信機能により、上位パソコンから各PLCの状況をモニタリングし、異常発生時にPLCからパソコンへ通知するなど相互通信が可能となり、設備のメンテナンス向上に貢献する。
アナログ入力(電圧入力)を2点内蔵。アナログ信号を扱う用途にもCPUユニットのみで対応できる。アナログ2点入力で不足する場合でも、アナログオプションユニットを装着することで、最大アナログ入力6点、アナログ出力4点までの制御に対応する。
プログラミングソフト「CX―Programmer」と簡単に通信できる自動オンライン接続機能や、Ethernet搭載の各機器と接続が可能なソケットサービス機能など、充実した機能を備えている。
パルス出力機能(2軸)により、高精度な位置決め制御を実現。サーボモータ制御が、命令語やファンクションブロックライブラリにより簡単に行え、プログラミング工数の削減が図れる。
さらに高速カウンタ単相4軸を搭載し、多軸制御にも1台で対応。高速カウンタ計測やインバータのシリアル通信制御などがCPUユニット単体で制御でき、装置のコストを最小限に抑える。
シリアル通信機能RS―232C、RS―485がオプションボードから自由に選択でき、制御盤内の表示器やインバータとの接続、遠隔地のモニタなど用途に応じた通信機能が選択できる。