JECA FAIR 2012第60回電設工業展 「スマート技術で社会貢献~未来都市づくりへのチャレンジ~」をテーマに 5月30日から3日間インテックス大阪で 195社が530小間に出展新エネ・省エネなど最新製品一堂に 製品コンクールを併催17テーマでセミナーも

国内最大の電気設備機器・資材・工具などの関連総合展示会である「第60回電設工業展JECA FAIR2012電設工業展」(主催=日本電設工業協会)が、5月30日から3日間、インテックス大阪(3・4・5号館)で開かれる。出展者数は195社(530小間)となった。これは社数では、07年の227社に次ぐ過去2番目で、大阪開催では過去最高。また小間数でも07年、11年に次ぐ過去3番目の規模である。このうち、新規出展が35社、海外企業17社となっている。東日本大震災の影響で昨年は海外からの出展が減少したが、今年は2倍以上に増えた。開場時間は午前10時~午後5時(初日は午前10時30分開場、最終日は午後4時閉場)。入場は無料(登録制)。

電設工業展から名称変更

同展は毎年、東京と大阪の交互開催となっており、今年で60回目と節目の年となる。同展はこれまで、電気設備機器・資材・工具などと、その流通・施工に関する日本最大級の総合展示会として、電設工業展の名称で開催されてきたが、今回で60回目を迎えることから、名称を「JECA FAIR」(Electrical Construction Equipment and Materials Fair)に変更し、電気設備業界のあらゆる情報を発信していく。

今回の展示会テーマは「スマート技術で社会貢献~未来都市づくりへのチャレンジ」。

電気設備機器の技術は、めまぐるしい進歩を遂げており、とりわけ昨今の地球温暖化に対する世界的な関心の高まりは、電気設備の果たす大きな役割となってさらなる期待が集まっている。

東日本大震災の発生に伴う原子力発電所の稼働停止もあって電力の供給不安が高まっている。しかし、これを機に再生可能エネルギーへのシフトや、エネルギーの効率的な活用について、具体的な運用となって動き始めている。スマートグリッドやスマートシティ構想の推進、電気自動車やハイブリッド自動車導入加速などで、国を挙げた取り組みに発展している。

日本経済のカンフル剤に

JECA FAIRは電気設備の展示会として、省エネ化や再生可能エネルギーの活用につながる取り組みが披露される最適の場と言える。構想段階から具体的なビジネスへの展開で、元気のない日本経済へのカンフル剤としての期待も高い。

同展で使用する電力(4・5万kWh相当)はグリーン電力で賄い、バイオマス発電の自然エネルギーを使用することにしている。

今回の出展製品でも、LED関連、太陽光、風力、電気自動車関連、スマートグリッドといった、新エネ・省エネ関係での展示が目立つ。こうした流れのなかで、同展は1957年に第1回を開催以来60回目と、半世紀以上の長い歴史を誇る。この間、電気設備機器の進歩・発展に貢献し、その役割は昨今のエネルギーを取り巻く環境の変化のなかでますます増大している。

来場者も、国内の電気工事業者をはじめ工事発注者、設計者などに加え、近年は海外からの出展や来場者も増えており、国際的になりつつある。

同展には、電気設備に関連する電線・ケーブル・絶縁材料、電線管・ダクト・ラック・レースウェイ・ポール・架線金物・地中線材料から始まり、電力機器・配電機器・キュービクル・制御盤・配分電盤・計器・計測器、配線器具・照明器具・光源、防災システム・自家発電装置・蓄電池設備・火災報知設備・避雷設備、通信機器・多目的情報管理システム・電子制御機器・工具・用具・保護具・ビル管理システムなどの電気設備システム、CAD、空調・環境設備、さらには、太陽光・風力発電などの新エネルギー設備機器まで非常に幅広い製品が展示される。

8つのエリアに分類

会場は見やすいように、関連する製品ごとに8つのエリアに分類してエリアごとに同種の製品を配置する展示となっている。さらに、昨年好評であった来場者に会場全体を回って見てもらうための「抽選スタンプラリー」も実施する。スタンプの数に応じた回数で電気製品などが当たるくじを引くことができる。

展示会と併催の製品コンクールも今年で51回目を迎える。今回も38社が参加を申し込んでおり、製品力・技術力を競う。優秀製品には、国土交通大臣賞、経済産業大臣賞、環境大臣賞など多くの賞が授与される。入賞製品は展示会終了後の6月20日に発表され、7月6日に表彰式が行われる。

展示だけではアピールしきれない出展製品や最新技術、企業紹介などを1社30分間行う「出展者によるプレゼンテーションセミナー」が3日間行われ、現在17テーマが予定されている。

また、特別講演会が2日間行われ、30日が元読売テレビ解説委員長で大阪綜合研究所長の辛坊治郎氏が「報道から見た日本」、1日が東京工業大学の柏木孝夫教授が「エネルギー革命 3・11後の新たな世界へ」をテーマに開催される。

主催者コーナーでは、製品コンクール受賞製品のパネルコーナー、JECA FAIR歴史コーナー、テーマプラザ、新エネ・省エネ紹介コーナーなどが企画されている。

なお、同展と連動して会期前後の5月1日から7月31日までの3カ月間、電設工業展の公式サイトを利用したWebとして「プロモーションサービス」を行っている。展示内容の事前予備情報や終了後の担当者への問い合わせなどにも活用できる。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG