FIBOX、日本事務所を法人化国内営業を本格開始取扱販売店も募集

フィンランドに本社を置く防水・防塵の産業用樹脂製保護ボックスメーカーのFIBOX(大阪市中央区南船場2―4―19、TEL06―4963―3752、竹田光利所長)は、2011年2月に日本に連絡事務所を開設していたが、今年3月に法人化が完了、国内での本格的な営業を開始した。

FIBOXは、1966年に世界で初めてポリカーボネート樹脂(PC)で成型した産業用樹脂製保護ボックス(エンクロージャー)を発売した専門メーカー。

同社のエンクロージャーは、コントロールボックスや中継端子ボックス、制御箱、計測監視ボックスなど幅広い用途で使用されており、中でも粉塵や防水の対策が求められる悪環境下で操作される電気電子部品・機器を保護するエンクロージャー・制御箱の分野では、マーケティングリーダー的役割を果たしている。

鋼板製制御箱は、衝撃などで変形した場合もとに戻らず、火山噴火による火山灰や地震などによる埃、台風や水害、津波による塩害や水の浸入により、接触不良や漏電事故の原因となるが、PC製ボックスは強い衝撃があっても変形しにくく、高気密性が保てる。

現在、同社ではPCを中心にABS樹脂製、耐薬品性の高いポリエステル製、耐候性の高いアルミニウムダイキャスト製など、保護特性IP65以上のエンクロージャー1000種類以上を品ぞろえし、全世界で販売している。

UL、CSA、KEMA、FIMKO、DNV、LRなど各種の国際規格を取得している。

日本では、90年から販売を開始しているが、国内でも強い、軽い、ローコスト、防水・防塵という特性を生かし、保護ボックスとしてあらゆる産業分野で採用が進んでいる。最近では、太陽光発電や風力発電用など再生可能エネルギー分野での接続箱として需要が拡大している。

同社では、国内販売強化と、こうした新しい分野への進出を図るため、このほど製品の特徴やアプリケーションなどを詳しく紹介した日本語版の総合カタログを制作した。さらに、販売網を拡大するため取扱販売店の開拓と募集を開始するなど、積極的な営業活動を行っている。

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