全国電子部品流通連合会(JEP)の岡本弘会長は、5月17日開催された香港貿易発展局主催の特別シンポジウム「think GLOBAL think HONG KONG 国際化へのパートナー香港」の大阪会場(帝国ホテル大阪)で講演した。
このシンポジウムは、香港の最新情報を紹介するもので、講演会のほか、分科会や香港企業との商談会、さらに専門家による個別指導などが行われ、香港を活用した中国ビジネスを成功に導くための各種の情報やヒントを提供するのが狙い。
岡本会長は「中国で拡大する商機と日本の部品産業」をテーマに、香港のエレクトロニクス産業の概要や地理的優位性、世界トップクラスの物流インフラ、ダイナミックな人材などについて解説した。
特に、生産工程の自動化が進む中国は、自動組立装置などの分野が伸長しており、完成度が高い日本製部品の需要が増えていることから、現地の生産技術と日本の革新的アイデアを組み合わせた、新しいビジネスニーズへの期待などを語った。
岡本会長が社長を務める岡本無線電機(大阪市)は電子部品商社として、香港をはじめ、上海・深セン・タイ・シンガポールに拠点を構え、国際的に展開している。今回の講演は、こうした経験と知識・見識を踏まえた内容となった。
なお、同シンポジウムは東京でも行われた。