音羽電機工業(兵庫県尼崎市名神町3―7―18、TEL06―6429―3541、吉田修社長)は「第3回雷と雷保護技術セミナーin大阪」を、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で5月25日開催、当初予想を上回る約500人が参加した。
「雷害リスクと最新の雷対策」をテーマに開催したセミナーでは、関西大学システム理工学部電気電子情報工学科安田陽准教授が「雷と接地―雷害防止対策から見た接地技術」、東日本電信電話ネットワーク事業推進本部サービス運営部技術協力センタEMC技術担当リーダ村川一雄部長が「光通信時代の情報家電機器の雷害とその対策―実フィールドの雷害事例と過電圧標準化動向」、音羽電機工業営業技術部井上伸二部長が「最新の雷対策―電技、内線規定の改正をふまえて」でそれぞれ講演した。
また、特別講演として、独立行政法人理化学研究所計算科学研究機構運用技術部関口芳弘調査役が「世界最速のスパコン『京』を支える技術」と題して行った。
このうち、音羽電機工業の井上伸二部長は、電気設備の技術基準の解釈改正と新しい内線規定について説明したが、等電位ボンディングと共用接地の活用による感電事故、雷被害の防止効果についての解説は、新しい技術指針として注目された。
セミナー会場では、同社の製品紹介やカタログ配布のほか、冊子「写真で読み解く雷の科学」などの雷グッズも販売され、同社では、販売の売上金を東日本大震災の義援金とする方針。
なお、同セミナーは6月29日九州(JR九州ホール)、7月20日東京(ホテルグランドパレス)、10月5日北陸(場所は未定)で、それぞれ開催される予定。