安川電機は、高力率電源回生コンバータ「D1000」を6月1日から販売開始した。機種は200V級30kW、400V級30kW/40kWで、価格はオープン。7月21日からは400V級370kWも販売開始するほか、その他の容量も順次販売開始予定。
新製品は、2002年に発売した電源回生機能付き正弦波PWMコンバータVS―656DC5の後継品。
力率制御を約1・0に改善したことで電力を無駄なく使えるため、電源設容量を小さくでき、しかも電源高調波レスで、高調波抑制対策ガイドラインをクリアしている。
また、複数のインバータやサーボをDCリンクできるため、安定した電力の受給が可能になるほか、配線方法も省配線・コンパクトになっており、海外規格は、CE、Ru、CSA、RoHSなどに準拠している。
電源回生は、エネルギーを電源に戻す機能で、これによって従来熱などとして消費していたエネルギーを電源に戻して再利用でき、さらなる節電につながる。
同社は、電力の最適利用の提案に向けて、従来からのインバータやサーボと併用できる高力率電源回生コンバータに加え、05年発売のマトリクスコンバータVarispeed
AC、今秋販売予定の電源回生ユニットR1000とともに、「安川回生省エネユニットシリーズ」として、捨てていた回生エネルギーを有効利用し機械設備の節電を進める。同時に、世界規格準拠をポイントに、グローバルにビジネスをサポートしていく計画だ。