私がこの業界に入ったのが三十数年前、ほぼ工業会と共に同じ歳月を歩んで来ました。
その間、バブルの崩壊やリーマンショックといわれる未曾有の不況を乗り越えて30周年を迎えられることは、会員各社の大変な努力の結果ではないかと感じます。
今も日本全国のビルや施設で安全に安定した電気を利用出来ているのはこの会員各社の功績であると疑いません。
この工業会のほとんどが中小企業で構成されていますが、各社の持つ物づくりのノウハウや電気に関わる知識には目をみはるものがあります。
しかし、現状は長年積み上げてきた技術やノウハウを商品の価格に反映出来ず、長引く不況下での不当な値下げ要求や価格競争を強いられ、出口の見えない状況が現実です。
30周年を迎えた今こそ工業会を中心にして会員間の協調を深め、過当競争に終止符を打つべき時であると考えます。
幸いにして、原子力一辺倒であった電力行政から太陽光や風力などの自然エネルギーへと大きく変わろうとしています。こういった分野こそ、新たに会員各社の力の発揮しどころではないでしょうか。
さらなる40周年、50周年に向けてともに努力して参りましょう。