当工業会は、設立30年を迎えました。設立の契機となったのは、ドルショック、石油危機などの長期不況期に、業界の共存共栄、協調が求められたことに始まりますが、ひとえに関係諸官庁はじめ関係団体のご指導、ご協力があったからこそと感謝しております。
それ以来、幾度となく経済バブルと崩壊を経験してきましたが、その都度、業界をあげて配電盤技術の高度化、安全、品質及び生産技術を向上することで危機を乗り越え、産業界の発展に貢献してまいりました。
今、東日本大震災、原発事故を機に、新たな電力事業のあり方を求められています。需要ピーク時に電力が不足し、計画停電や電力使用制限令を発動するような事態になれば、生産や消費活動への多大な影響は避けられず、経済に多大な影響を及ぼします。省エネ・節電、自家発電・分散電源の普及に伴う系統連携、再生エネルギーの導入、スマートシティ構築など、IT技術と配電系統技術の統合などで配電制御システム業界の役割はますます高まっています。
これからも私どもは、省エネ・技術高度化、生産性向上に積極的に取り組み、産業の振興発展に貢献する所存です。関係諸官庁はじめ関係団体のご指導、ご協力を宜しくお願い申し上げます。