日本配電制御システム工業会(盛田豊一会長)は「第30回定時総会」=写真=を7日開催し、改修業務のガイドライン検討、配電盤類の耐震設計マニュアルの改訂、取引正常化推進などの事業計画案を承認した。また、任期満了に伴う役員改選も行われ、新会長に丹羽一郎副会長、後任の副会長に宇賀神清孝常務理事を選出した。盛田会長は顧問に就任。
新年度事業計画は、業界の需要動向にも大きな影響を及ぼすことが予想される再生可能エネルギー特別措置法施行による再生可能エネルギーの推進、さらに省エネ・節電も一層加速されるとして、配電盤類の耐震設計など基礎的な技術資料の整備やJIS規格の見直しに加え、省エネ・節電分野の技術情報提供などの事業に取り組む。
調査研究・標準化事業では、新たに改修業務に係るガイドラインを検討する。受配電設備の改修工事が増加する一方で、改修後の責任範囲や図面の管理などによる施主とのトラブル発生が懸念されることから、工業会として改修業務の品質向上を図るため調査研究を開始する。
制御盤配線作業合理化では配線・接続方式に次ぐ第2ステップとして盤構成部材の調査研究を始める。配電盤類の耐震設計マニュアルは大震災の耐震項目を採り入れ、改訂する。
このほか、キャビネット形分電盤のJIS改訂原案作成など多くの事業が盛り込まれている。
なお、永年功績者として四野見國藏協和産業会長、西谷賢かわでん社長、井上欽史井上商会社長、永山憲三大日製作所社長が表彰された。