日本電機工業会(JEMA、下村節宏会長)は、「第91回定時総会」をANAインターコンチネンタルホテル東京で7日開催し、2011年度(平成23年度)事業報告及び決算報告、12年度(平成24年度)事業計画及び収支予算などを審議し、承認した。
12年度の主な事業計画では、重電事業でエネルギーの安定供給及び低炭素化社会構築への貢献で、重電産業の持続的発展につながる活動を展開。また、インフラシステム輸出推進に向けた政府との連携や、三相誘導モータのトップランナー化など産業用機器の高効率化や高効率機器の普及に取り組む。原子力事業では、原子力発電の意義を明確にし、国への政策提言と協力を行う。
また、下村会長の任期満了に伴い、新会長に副会長のパナソニックの大坪文雄社長、後任の副会長に稲村純三明電舎社長をそれぞれ選任し、専務理事には三菱電機の海老塚清役員理事が就任した。
大坪新会長は会長交代の記者会見で「電機は自動車と並ぶ日本の基幹産業であるが、国内の電力問題や為替など6重苦の中で、国内優先の施策を続けている。今はプレゼンスが落ちているが、スマートグリッドなど新しい土俵で取り組む必要がある」と語った。
なお総会後、恒例の12年度(平成24年度)電機工業永年功績者表彰式が行われた。
表彰者は次の通り。
北井啓之(ダイキン工業顧問)、古池進(パナソニック顧問)、中西宏明(日立製作所社長)、桐村和洋(シンフォニアエンジニアリング社長)、浦谷良美(三菱重工業特別顧問)、福江一郎(同)、三好崇司(日立製作所執行役副社長)、井上信之(正興電機製作所社長)、石井明(西芝電機相談役)、中村一幸(三菱電機常任顧問)、村岡登美雄(東芝取締役)、前田義廣(同顧問)。