工場などの生産機械では10年、20年と長い期間使用されるものも多く、機械の寿命に対し、電子機器であるPDは、画面が見えづらい、反応速度が遅い、視野角が狭いなどの古い機種に多い使いづらさが出ている。作画ソフトが使いやすくなってきたこともあり、こうした新しい機能面を、PDのみをリニューアルすることで使うことができる。PDの新規採用機械の増加に加え、リニューアル需要も今後増えてくることは確実で、PDメーカーの中には、こうした提案活動に注力するところもある。
PdはFA分野のほか、非製造分野での用途も増えている。前述した外食産業のほか、不特定多数の人が限られたスペースで多様な情報や設備・装置の操作が行えるので、ビル監視や車両監視、券売機、駐車場、公共設備、アミューズメント設備・機器などで採用が拡大している。さらに、PD内蔵のコントローラを活用し、散水の管理・制御などを中心に、農業分野でのアプリケーションも拡大を見せている。
今後はこうしたFA以外での用途開拓も重要な取り組みになってくるものと思われ、市場発展の可能性はまだまだ大きい。