アズビルは、サウジアラビアに現地法人「アズビルサウジアラビア」(資本金約1億4000万円)を今年10月に設立する。中東地域での事業拡大および生産体制強化が狙いで、サウジのタラワット社との合弁会社(出資比率=アズビル51%、タラワット49%)。
社長には国際事業推進本部理事の倉沢徹也氏が就任する。
事業は、調節弁の製造販売及び、PA、FA製品の販売、エンジニアリングなど。会社設立と同時に生産工場の建設に着手し、2013年10月から本格的に生産を開始する予定。生産は大口径調節弁の組み立てからスタートし、将来的にはライフサイクルを通じてのトータルソリューション提供へと拡大していく。
また、サウジアラビア政府および顧客から期待されている人材教育への貢献策として、トレーニングセンター機能を充実させ、現地のプラント計装メンテナンス技術向上にも取り組む。
合弁パートナーのタラワット社は、顧客となる中東地域におけ石油化学関係の企業に豊富な人脈があり、これらを通じてサウジアラビア国内向けの販売だけでなく近隣諸国への輸出も展開し、15年には売り上げ20億円を目指している。