リタールは、1961年にドイツ・リッターハウゼンで創立し、昨年50周年を迎えた。
現在は、「Rittal―The System」のコンセプトで、エンクロージャーシステム、温度管理システム、配電システム、ITシステムの4つのソリューション領域において、ハードウェアからソフトウェア、アクセサリ、保守・点検・修理に至るサービスまでをグローバルな一貫体制で提供している。このところ制御機器の高度化にともなう発熱が問題になっているが、同社は盤用クーラの分野でも世界トップシェアを有しており、世界中の顧客のニーズを満たす革新的な製品を開発販売している。
日本でも販売を開始したBlue e盤用クーリングユニットは、同社の従来製品と比較して使用エネルギーを45%削減する効果があり、世界を代表するドイツの自動車メーカーである、フォルクスワーゲン、BMW、アウディ、ダイムラー、オペル、ポルシェなどドイツの主要自動車メーカーに採用されており、良好な効果を生み出しつつある。
Blue e盤用クーリングユニットは、使用しているファンやコンプレッサーなどを従来品より高効率な部品に変更したことに加え、制御盤内部の温度に応じてファンの稼働を細かく制御する「エコモード機能」を追加することにより高い省エネ性能を達成している。
「エコモード機能」は通常、盤用クーリングユニットに電源を供給すると、盤内空気を循環させる内部ファンが休みなく回っているのに対し、盤内温度を一定水準に維持しつつ、連続稼働が不要な時には自動停止させることで、不要時の電力消費を削減できるのが特徴である。
また同社の従来製品の特徴であったメンテナンス頻度を低減するため凝縮器へのナノコーティングを施すことにより、粉塵などの汚れによる冷却能力の低下を防ぐことができ、エネルギーの効率的な使用にもつながる。
ナノコーティングされている凝縮水蒸発器の表面は、非常に均質で凹凸や割れもなく表面が保護されているため、当然のことながら汚れが付きにくく、清掃頻度が抑えられ、清掃時間の短縮にもつながる。
冷気の短絡を防ぐクーラ本体の構造、国内海外を問わない万全のサービス体制は、Blue e盤用クーリングユニットにもそのまま引き継がれている。
(http://www.rittal.co.jp)