渡辺電機工業(東京都渋谷区神宮前6―16―19、TEL03―3400―6141、渡辺秀禧社長)は、電力使用量を予測し、使いすぎを未然に防止する新型の電力計測器「Web対応デマンドコントローラWTM―DMD6C」を25日から発売した。価格は13万円。初年度1000台、今後3年間で5000台の販売を計画。
デマンドコントローラに電気の上限使用量を目標設定することで、目標値に近づくと空調機などの遮断を自動で行ったり、管理者に警報メールを配信することによって、電気の使い過ぎを防止できるのが最大の特徴。使いやすいように、Wi―Fi環境下のスマートフォンやタブレットPCで操作することで、電力の使用状況を容易に確認できるようになっており、価格も一般的な同等品の半額程度に抑えることで、導入しやすい設定にした。
また、中小規模事業者の電気設備に収納できるように、筐体をブレーカーと同程度の小型サイズに設計しており、設置も容易である。
操作は専門的な知識のない人でも簡単に扱えるような設計で、基本操作はPCのWebブラウザで目標使用電力を設定し、電気の使用状況から自動で30分間の最大需要電力を演算・予測。これをベースに、予測された電力が設定した目標電力より超過すると判断されると「負荷制御」や「管理者への警報メール送信」を自動的に行い、電力使用の抑制を促す。
同時に、目標電力を超えないように、緊急性の低い負荷から順に制御を行う制御出力機能や、注意、遮断、超過の3段階の警報をブザーやランプで駆動させる警報出力機能、予め設定したメールアカウントに対して警報出力の状態を通知する警報メール発信などの機能を内蔵している。