アズビルは、電力需給最適化支援パッケージ「ENEOPTpers(エネオプトパース)」の機能強化版として、「ENEOPTpers R120」を販売開始した。300万円からで、今年度5億円の売り上げを計画している。
2011年5月に販売開始したENEOPTpersは、電力使用実績データと外気温度・外気湿度の実績データ、および予報データをもとに、当日・翌日の電力需要予測を行うソリューション。節電対策に効果があると評価され、工場、オフィス、大学、病院などの約200拠点で採用されている。
機能強化版では、1台のENEOPTpersサーバで、事業所内、複数事業所など管理単位ごとに細分化し、需要予測を行うことができるようになっている。
また、オプションで、電力使用実績の大きな装置の稼働消費予定を算出して需要予測値に加算した生産計画を予測に反映することが可能。
さらに、過去の電力使用実績で電力需要予測を行うため、外気温湿度データを収集しない場合も予測を可能にしている。
ENEOPTpersの導入で、従来、単独事業所でしか見られなかった電力消費量と、当日・翌日の電力使用予測情報が、本社をはじめとする当該事業所以外の拠点であってもWebで閲覧できるため、全員参加の「見える化」と「協働」が可能になる。しかも、電力需給を「見える化」し、工場稼働と電力消費の関係性を把握することで、ムダを発見することができ、課題解決に向けてのスピーディな意思決定へとつながるなどの効果がある。