産業用コンピュータを中心に、トータルソリューションを提供しているアルゴシステム(堺市美原区小平尾656、TEL072―362―5067、北浦敏雄社長)は、産業用パネルコンピュータに新製品を追加し、産業用パネルPC1台でHMIから制御までを実現するトータルソリューション事業を推進するとともに、各種のタッチパネル端末を利用したデジタルサイネージシステム事業の拡大を図る。同社はFA、SA分野を中心に、マイクロエレクトロニクス製品を回路設計や機構設計などのハードウェアに展開するほか、ファームウェアやドライバ、アプリケーションなどのソフトウェアを開発提供し、高い信頼と評価を得ている。
現在、ユーザー向け制御のトータルソリューション事業を推進しており、オールインワンソフトウェアパッケージをバンドルすることで、産業用パネルPC1台で、GUI操作から制御までを実現するトータルソリューション事業を推進している。トータルソリューションを導入することにより、高機能・高信頼性・省スペース・さらにメンテナンスの向上が図られ、従来のシステムに比べ高性能化とともに大幅なトータルコストダウンが図れ、同社ではHMI分野を中心に積極的な拡販を行っている。
Windows Embedded Standard 7と、リアルタイムOSである「INtime」(RTOS)とのマルチOS化により、高機能作画ツールからIEC61131―3規格準拠のソフトウェアPLC、モーションコントロール、画像処理、さらにEtherCATやMECHATROLINK―III、A―Link(HLS)などのフィールドネットワークまで組み込むことができ、制御ソリューションパッケージとして機能する。
同社ではこのようなアプリケーションに幅広く対応するため、産業用パネルPCの高機能APシリーズに、「APワイド液晶シリーズ」などの新製品を追加発売。同時に、開発キットと本体を合わせたセットを販売する「スターターキット得々キャンペーン」を、7月31日まで行っている。
一方、デジタルサイネージ事業では、管理と編集を行うPCと配信サーバをつなぎ、インターネット経由で同社の各種タッチパネル端末に各種の情報を表示させる、デジタルサイネージシステム「A―SAK」の拡販を行っている。
A―SAKは、工場内の作業指示や、鉄道・バスの駅、学校・病院などの公共施設、ホテルやレストラン、各種店舗などにおいて、顧客の要望に沿った情報表示ソリューションなどを提案するシステムである。
ASPによる動画・テロップ・データなどの配信システムからディスプレイの提供、運営管理、編集ソフトウェアの提供までを、同社の関連会社であるアルゴ・コミュニケーションズが行う。