日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、2012年度から14年度までの半導体製造装置及びFPD(フラットパネル・ディスプレイ)製造装置の需要予測を発表した。12年度の半導体製造装置は前年度比0・3%の微増となるが、FPDは50・8%減と大幅に減少する。この結果、両方合わせた12年度の需要は10・1%減の1兆4275億円になる。半導体製造装置は、11年度が1・8%増の1兆2637億円であったが、12年度は微増の1兆2675億円、13年度は10・0%増の1兆3942億円、14年度5・6%増の1兆4726億円と5年連続でプラス成長を予測している。11年度~14年度までの年平均伸び率は5・2%。
欧州の経済危機が懸念材料として残っているものの、スマートフォンやタブレット端末などの高機能アプリケーションに牽引され、全体としては緩やかに成長すると見ている。
これに対し、FPDは11年度が15・4%減の3250億円であったが、12年度は大型パネル価格の低迷でパネルメーカーの投資が見込めず、1600億円と大幅なマイナスになる。13年度は中国、韓国の大型パネル向け新規投資などから106・3%増の3300億円と倍増。14年度は投資の一段落で21・2%減の2600億円と予測している。この間の年平均伸長率はマイナス7・2%。
半導体製造装置とFPDを合わせた需要は、13年度で20・8%増の1兆7242億円、14年度は0・5%増の1兆7326億円になる予測で、年平均伸び率は2・9%になる。
半導体製造装置の過去最高は07年度の1兆8510億円、FPDは04年度の5614億円で、両方合わせた最高は、06年度の2兆3206億円となっている。11年度の水準は06年度に比べ68%となっている。