「IAFフォーラム2012」(主催=IAF)が、東京・芝公園の機械振興会館で6月27日開催され、約70人が参加した=写真。
今回は情報端末とクラウド、デバイス(装置・機械)の連携をテーマに、その可能性と注意点などを中心に開いた。
クラウド技術は低コストで利用・運用できることから普及が進んでいる一方、クラウドサーバーの信頼度を求める点からその冗長化技術も求められている。また、昨今は制御システムについてもセキュリティ対策の重要性が問われている。
フォーラムではIAF運営委員長の新誠一電気通信大学教授が、今年度のIAFの運営体制と活動計画を報告した後、「制御システムのセキュリティ確保に向けて」と題し、経済産業省商務情報政策局情報セキュリティ政策室佐藤明男氏が講演した。
この中で佐藤氏は、制御システムのセキュリティ検討タスクフォースの全体概要を説明し、「テストベッドを構築して、評価認証を加えていくとともに、そのための人材育成が重要である」と述べた。
また、IAF運営委員会副委員長でアズビルの橋向博昭氏はIAFの3つのWG(制御セキュリティ、製造業クラウド、情報スマート端末)の活動状況を紹介しながら、FAやPA分野でのそれぞれの活用の可能性について解説し、「今後、様々なサービスが誕生し、IA分野での活用が見込める」と期待を寄せた。