ATEX指令に適合 メータ付コントロールボックスIDECが国内初石油化学プラントに最適

IDECは、国内で初めてATEX指令(欧州防爆指令)に適合したメータを開発・搭載した、「メータ付耐圧・安全増防爆構造コントロールボックスEC2B形」を発売した。標準価格は電流計×1壁掛形2万5050円、電流計×1+押ボタンスイッチ×2壁掛形3万6200円。3年後の販売目標は年間1000台。
同社は、石油化学工場など爆発性ガス・蒸気が存在する危険場所設置の防爆形電気機器において、業界に先駆けた製品開発を行っている。加えて主要な海外認証を取得し、国内のみならず輸出案件対応にも積極的に取り組んでいる。

ATEX指令は、CEマーキング適合指令の1つとして1996年に施行、03年から強制適用となっている。以降、CENELEC防爆規格適合製品であっても、EU域内ではATEX指令に適合した製品でないと取り扱いができなくなっている。防爆検定や認証機関のない地域(東南アジアや中近東など)へ輸出する場合は、基本的にどこかの国の防爆検定・認証を取得していれば問題はないが、ATEX指令対応品を指定される場合が多い。

EC2B形は、国内で初めてATEX指令に適合したメータを搭載。防爆性能はEx deIIC T6、Ex tD A21 IP65 T80℃(ATEX指令適合)で、水素・アセチレンなどすべての爆発性ガス・蒸気の雰囲気(ゾーン1/2)と、爆発性粉塵雰囲気(ゾーン21/22)で使用が可能。

メータ仕様は、AC/DC入力、延長目盛り、赤指針付けなどに対応可能で、既発売の表示灯や押ボタンスイッチ、セレクタスイッチと組み合わせ多彩なコンビネーション構成が可能である。

端子部は、標準ねじ端子と感電防止のフィンガープロテクトねじ端子(IP20)の2種類を用意。RoHS対応。

主な用途は、石油・化学プラント、塗装工場、塗料・インク、化学薬品、化粧品などの使用・製造装置、半導体製造関連装置など。

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