温度管理に挑むリタール (5) 盤内温度管理を支えるTop Thermフィルターファンユニット 斜流ファンで強い風を広範囲に供給 着脱、メンテナンスに工具が不要

制御盤内の温度上昇を抑える熱対策機器でも世界トップシェアを持つリタールは、用途ごとに最適な製品をシリーズ化して、ユーザーのエネルギー使用の効率化とコスト削減に貢献している。

このうち、外気を使用して温度管理を行うTop
Thermフィルターファンユニットは、幅広い場面で使用されている。

Top
Thermフィルターファンユニットは、最新のテクノロジーに基づいて設計した斜流ファンを採用することで、ファンからの空気が対角線上に拡散し、幅広く吹き出すことができることから、盤内全体に均一の空気の流れが実現でき、ホットスポットの発生を防止できる。

また、斜流ファンは静圧の高い風を供給できるため、フィルターマットが汚れている場合でも一定の風量が供給できる。そのため、フィルターマットの交換頻度を低減でき、メンテナンスコストを削減できる。

フィルターファンユニットは、フィルター部分とファンユニット部分が一体構造となっており、ねじ止めなしで取り付けできる。従って、組み立て、取り付け、取り外し、メンテナンスなどにおいて、工具が一切不要で作業が可能になる。しかも、吹き出し・吸引方向の変更、取り付け位置に応じた最適な配線コネクター部分の移動、などといった作業も、取り付け面を反転、あるいは回転させるだけで簡単に行える。

さらに、フィルターマットの交換時などでのルーバーの開閉も工具なしで容易にできる。

流量は20~900立方m/hまで対応。

保護構造は標準でIP54、ファインフィルターマット使用でIP55、ファインフィルターマット、および防水フード使用でIP56に対応できる。

その他フィルタールーバーも、標準仕様品とEMC仕様品を取り付けカットアウトサイズに応じてラインアップしている。

アクセサリーとして、エンクロージャーの保護等級を上げるため、フィルターファンユニット/ルーバーのカットアウトを塞ぐブランクカバー、予備フィルターマット、サーモスタット、温度モニター、温度センサー、回転数コントローラー、なども各種そろっている。

一方、盤用クーリングユニットでは、省メンテナンス、効率の良いエアフロー、国内外での万全なサービス体制で高い競争力を発揮しているが、このほど販売を開始したBlue
e盤用クーリングユニットは、使用するエネルギーの大幅な削減につながるため、さらに評価を高めている。

Blue
e盤用クーリングユニットは、熱交換器やファン、コンプレッサーをエネルギー効率の良い部品に変更するとともに、盤内の循環ファンを盤内温度に応じて停止させる「エコモード機能」を新搭載し、ファンの稼働を適切にコントロールしてエネルギー管理を行っている。

また、凝縮器表面に独自のナノコーティングを施すことで塵や水が付着するのを防ぎ、メンテナンス頻度の低減とメンテナンス時間の削減を実現している。

同時に、汚れが付きにくいことで、エネルギー効率も高くなり、稼働コストの削減に貢献できる。

リタールは温度管理システムとして、このほかに、水冷式冷却ソリューション、サーモエレクトリッククーラー、エンクロージャー用ヒーターなど、幅広い製品をシリーズ化している。

これらの製品に不可欠なアフターサービスを提供するため、日本国内では複数のサービス拠点を、海外では5カ所のサービスハブと60カ所以上のサービス拠点を構えることで、迅速なサービスへの対応を可能にしており、安心して使用することができる。

▽設立=1988年10月25日
▽資本金=4億700万円
▽従業員数=80名
▽役員=代表取締役社長 高村徳明
▽事業内容=インダストリアルエンクロージャー、エレクトロニクスパッケージシステム、温度管理システム、分電・配電システム、ITソリューション、コミュニケーションシステムなどの生産、輸入、および販売
▽本社・営業本部=横浜市港北区新横浜3―23―3、新横浜AKビル2階(〒222―0033)
▽コンタクトセンター=0120―998―631
▽名古屋支店=名古屋市天白区塩釜口2―212、(〒468―0073)
▽大阪支店=大阪市北区天神橋1―17―15、ビアリッツ天神橋6階(〒530―0041)
▽カスタマーセンター=茨城県猿島郡境町西泉田下野原1438―1(〒306―0431)

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